コンピューターおばあちゃんの知恵袋です。
世の中の皆さまが抱えている様々な苦悩・悩みについて、わたくしの知恵が少しでも役立てばと思いつつ、論考させていただきました。
詳しくは、「カテゴリー」の「悩み」をご覧ください。
今回の記事では、「そもそもの悩み・悩み事とは何か?」について、紹介したいと存じますので、ご興味があれば、ぜひ、ご覧ください。
苦悩・悩み相談の解決『悩み・悩み事とは?』
人は、皆、悩み事を抱えて、生きています。
悩み事があることは、健全なことで、決して悪いことではありません。
自分を責めてはいけません。
そんな、人類共通の悩みについて、悩みの意味や、原因、種類、解決方法などに分け、考えていきたいと存じます。
悩みとは?
「悩む」という漢字
まず、漢字から見てみましょう。
漢字の「悩」は、「心+ツ+凶」で構成されています。
右の「ツ+凶」は、「頭」を表した象形文字です。
つまり、「悩」とは、「心で感じたことを、頭で考えている状態」のことなのです。
「悩み」は人間特有のもの?
人間は「万物の霊長」と言われているように、思考する動物です。
一方、普通の動物は、心で感じるがままに行動します。いわゆる本能的な行動です。
常に目の前の今一瞬に全力を注いで生きているため、悩むことはありません。
(正確に表現すると、人間ほど知能が発達していないので、頭で考えるという行動が極端に少ない)
人間は、思考できる能力と引き換えに「悩み」を抱えてしまったのです。
「悩み」は、理想と現実のギャップから生まれる
人の悩みは、「現状を変えて、良くしよう」と思うから生まれます。
自分が目指す「理想」と、今の自分の「現実」が食い違っているために、悩みが生まれます。
ここで、言葉の定義について、解説します。
人は、「思考」する動物だから「悩む」と言いましたが、もちろん「悩み」と「思考」という言葉の意味は、違っています。
- 「悩み」は、精神的なストレスが大きく影響しており、あまり集中できない状況で、考えている状態
- 「思考」は、精神的なストレスが小さく、建設的に考えている状態
建設的に考えることができるかどうかで、言葉の使い方が変わってきます。
「悩む」=「ストレス負荷」+「考え中」の状態?
「悩む」というのは、ただただ考えているという雰囲気を出しているだけで、解決のための行動が伴っていない状態でもあります。
「どうしよう、どうしよう」とストレスを感じながら、考えており、精神的な不安が大きく、集中して考えることができていません。
このような状態になってしまうので、よく世間では、「悩む前に行動しろ」と言われています。
悩み・不安を感じている人はどれぐらい?
日本では、日常生活で悩み事や不安を抱えている人は、どれぐらいいるのでしょうか?
内閣府が実施した令和3年9月の調査を見てみましょう。
18歳以上を対象に、「普段、悩みを感じているか?」についての調査結果です。
その結果は、
日本人の8割以上の人が、普段の生活で、悩みや不安を感じていると答えていました。
さらに、まったく悩みなく、生活できている人は、全体の3%程度でした。
では次に、具体的にどのような悩みを抱えているのか、見てみましょう。
こちらも、内閣府が実施した令和3年9月の調査結果です。
先ほどの「普段、悩みを抱えている」8割の日本人を対象にしたものです。
その結果は、
悩みを抱えている人の6割が、「自分の健康」について、不安を感じているようです。
「健康第一」「身体が資本」といわれるように、何をするにも、まずは「健康」ということですね。
悩み事の種類と複雑化
ご存知の方もおられると思いますが、
悩み事は、4種類(HARMの法則)に分類される言われています。
- Health:健康・美容
- Ambition:夢・将来
- Relation:人間関係・恋愛
- Money:お金
いずれも、生きる上で、重要な要素であり、ただ生きるだけでも、悩みという副産物が発生するということが分かります。
また、現代は、グローバル化、情報化により社会環境が多様化し、そして、自由主義、実利主義、実力主義により、冗長性がなくなり、効率を求める社会に変わっています。
このため、現代社会は、さまざまな問題が絡み合った複雑な悩みが生まれる時代なのです。
例えば、
グローバル化で、国内のみならず、外国と競争しなければならない時代である。
インターネットの普及により、現実と、ネット上の2つの世界で、生きていかなければならない時代である。
また、膨大な処理しきれないほどの情報がまん延し、取捨選択という時間と労力をかけないといけない時代である。
年功序列という歳を重ねれば、自動的に役職が上がる時代ではなく、能動的に自分から能力、知識を鍛え上げ、日本社会の中で生きていかなければならない時代である。
上記は、ほんの一例です。
悩みの解決方法、軽減方法
では、悩みを解決するための、基本的な方法について、解説します。
悩みの解決・軽減方法には、基本的に3つの方法が考えられます。
- 今ある「資源」を使用して解決・軽減する方法
- 新たな「資源」を開拓、または今ある「資源」を改良し、それを使用して解決・軽減する方法
- 時間の経過とともに、記憶を風化させ、解決・軽減する方法
ここで示す「資源」というのは、頼れる人間の存在(家族、親友など)、自分の優れた特徴(知識、能力など)、余裕資産(現金、不動産など)、健康資産(健康、癒やしなど)のことをいいます。
つまり、今悩んでいる物事に対して、どの資源を使用し、悩みを解決・軽減するかということです。
少しわかりづらいと思いますので、もう少し噛み砕いて、区分すると、次のとおりとなります。
【悩み解決・軽減できる3つの方法】
- 「今、悩んでいる分野を伸ばし成長させ、悩みを解決・軽減させる」
- 「今、悩んでいる分野とは違った他の分野を伸ばし成長させ、悩みを解決・軽減させる」
- 「他のもの(時間も含む)に助けを求め、悩みを解決・軽減させる」
悩みの解決・軽減方法は、上記3つのどれかに該当すると考えられます。
- 例)自分の容姿で悩んでいる。
→ 1の方法では、美容・整形に力を入れ、理想の容姿に近づける。
→ 2の方法では、スポーツで周りからの評価を得る。
→ 3の方法では、歳を重ねるとともに、悩みを和らげる。
なお、3の方法では、周囲の意見・先人の知恵を聞き、容姿が全てではないと理解する。というのもあります。
悩みの解決・軽減で注意しなければならないこと
ここで、注意すべき点があります。
まず、先ほどから、悩みの「解決」と「軽減」という言葉を使っていますが、悩みの種類や内容によっては、全てがきれいに解決するということが難しいものがあります。
また、自分の力ではどうすることもできないような悩みの場合は、上記3の「他のもの(時間も含む)に助けを求め、解決・軽減させる」しかありません。
例えば、唯一無二の存在である、家族や親友などの「死」に直面したときは、その存在を自力で蘇らせることはできませんので、他の親密な存在に話を聞いてもらうことや、時間によって記憶を風化させる方法しかありません。
そして、もう一点注意すべき点は、すぐに解決させたいと焦ってはいけません。
一歩一歩、少しずつ悩みを軽くするというのが重要です。
すぐに解決するベストな方法を見つけることは難しいですし、労力と時間がかかります。
非効率なベストではなく、効率的なベターを選ぶように心がけましょう。
「コンピューターおばぁちゃん」こと
「しげこ」より