【ストレスフリーになれるのか?】 ストレス社会(悩みやすい・感じやすい人の特徴)

【ストレスフリーになれるのか?】 ストレス社会(悩みやすい・感じやすい人の特徴) ストレス社会

 

皆さま、毎日ご苦労さまです。

今回は、現代の社会病理であるストレスについて、ストレス患者の現状と、悩みやすい性格やストレスを感じやすい人特徴、そして、最近よく聞く「ストレスフリー」な状態が、実現可能なのかどうかも合わせて考えていきたいと思います。

「ストレス社会」をテーマに次のポイントでまとめました。

  1. ストレス社会の背景、原因
  2. 患者の現状、悩みやすい・感じやすい人の特徴
  3. ストレスとの付き合い方・心を落ち着かせる方法

ストレスと仲良くしたい方、ぜひに見てください。

 

本稿では、上記の「2」について紹介しています。

 

気分障害患者(悩みやすい・感じやすい人)の数はどれくらい?

 

【ストレスフリーになれるのか?】 悩みやすい・感じやすい人の特徴(写真)

 

ストレス社会と言われる現代で、実際どれぐらいの人たちが、医療施設で療養しているのか厚生労働省の調査結果を見てみましょう。

 

下図で分かるように、気分障害の患者数(悩みやすい・感じやすい人)は、2008年に100万人を超え、2014年には、111万人となりました。

この調査は、医療施設で療養した人の数であり、実際はこれ以上の患者がいると推測されます。

 

毎日ではないにしろ、ストレスが影響して、気分や体調が悪くなったという人は、たくさんいると思います。誰がいつ心の問題や疾患を抱えても不思議ではない時代です。

 

【ストレスフリーになれるのか?】 悩みやすい・感じやすい人の特徴(患者数)
出典:厚生労働省の患者調査(2015)「5 主な傷病の総患者数」より

 

ストレスが与える身体への影響(悩みやすい・感じやすい人の異変)

 

人はストレスを受けると、体内のマグネシウムが流失してしまい、マグネシウム不足な状態になってしまいます。

マグネシウムは、「天然の精神安定剤」とも呼ばれており、心身の健康のために欠かせないものの一つで、これが不足すると、さまざまな不調があらわれます。

ストレスを感じやすい人や、悩みやすい人は、少しでも異変を感じたら、注意が必要です。

 

 基礎的研究においても、マグネシウムの低下が、うつ病症状や不安症状などの精神障害の原因に関わっている可能性が考えられている。

 また、深刻なケースでは、骨粗鬆症や高血圧、心筋梗塞、動脈硬化などにつながることもあります。マグネシウム不足は、循環器疾患や生活習慣病の発症と関わりがあることがさまざまな研究により示唆されている

参考引用:「IME特定非営利活動法人医療教育研究所」、「アンファー からだエイジング」

 

「ストレスフリー」な状態になれるの?

 

たくさんのストレスに溢れている世の中で、最近「ストレスフリー」という言葉をよく耳にします。
これは、狭義では「ストレスが全くない状態」であり、広義では「ストレスがほとんどない状態」を指します。

身体的、精神的に健康を害するストレスがなくなれば、私たちはみんな幸せな生活ができる。こんな世界、本当に憧れます。私も実現してほしいと思います。

 

しかし、ゼロというのは、現実難しいです。
そのため、今よりもストレスを少なくするという視点で物事を考えた方、良いと思います。

なぜ?ストレスフリーが実現できないかというと、次のような研究結果があります。

 

『研究の概要』

  • 米国の社会学者ホームズと内科医レイが、人生の中で起こる大きな変化や出来事(ライフイベント)に着目し、5,000人の患者に対し、実施した調査。
  • 過去10年間の 生活上の出来事「ストレスの43項目」 について、患者が感じるストレスの程度を調査
  • 「結婚」の”50” を基準として、 それぞれの項目を、0~100点で評点

 

【ストレスフリーになれるのか?】 悩みやすい・感じやすい人の特徴(ストレスフリー)
出典:Hoimes & Rahe 1967 を一部改変
   (43項目から一部抜粋)

 

調査結果によると、夫婦関係や家族関係に係るイベントが上位を占めています。

やはり、家族との関係性は非常に重要であり、ひとたび、関係性が崩れていまうと、大きなストレスを抱えることとなります。

 

衝撃を受ける結果としては、結婚、妊娠、入学や卒業のような世間一般で言われる「お祝い事」でも、何らかのストレスを感じているということになっています。

たしかに、お祝い事は、一時的には楽しい、嬉しいと言ったプラスの感情が湧きますが、同時に、今後の将来への不安も、感じてしまいます。

物事には、良い面・悪い面があるということですね!

 

私たちは、ストレスをコントロール(支配)してゼロにすることはできず、マネジメント(管理)して如何に上手く付き合っていくかが重要になります。

 

ストレスを感じやすい人・悩みやすい人の特徴は?

 

ストレスフリーな状態になれないことが分かったので、次は、どのように上手く付き合っていくか考えなければなりません。

その前に、世間には、ストレスをあまり感じない人(あまり悩まない性格)と、しばしばストレスを感じる人(悩みやすい性格)がいます。

この違いって何でしょうか?

 

一般的に、ストレスを感じやすい・悩みやすい人の特徴は次の6つあると言われています。

  1. 仕事熱心
  2. 完璧主義
  3. 真面目で几帳面な性格
  4. 責任感が強い
  5. 協調性があり、他人に気を遣う
  6. 頼み事を断れない

 

この6つの特徴で、少し気になるのが、「完璧主義」と「他人に気を遣う」という矛盾した特徴です。このことを踏まえると、性格的特徴が、次の2つのタイプに分けることができます。

  1. 仕事熱心で完璧主義なタイプ(他人のことをコントロールしたがるタイプ
  2. 他人に気を遣いながら、協調性を重んじ、真面目で責任感があるタイプ(他人にコントロールされやすいタイプ

 

タイプ別に分けて、性格的特徴をわかりやすくまとめましたが、これに該当しない人でも、上記に示した6つの特徴のいずれかを有していれば、比較的ストレスを感じやすいと考えられますので、注意深く自己点検してみてください。

 

  • 気分障害の患者は、療養した人だけでも100万人を超えている。
  • ストレスフリーな状態にはなれないため、如何にストレスをマネジメントするかが重要である。
  • ストレスを感じやすい・悩みやすいタイプは、「他人をコントロールしたがるタイプ」、「他人にコントロールされやすいタイプ」である。

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