皆さま、毎日ご苦労さまです。
本稿は、現代のストレス社会にとって、無くてはならない「癒やし」について、癒し方・癒す方法などを解説したいと思います。
アナタの憩(憩い)の場を見つけましょう!
本稿では、上記の「3」について紹介しています。
癒されたい現代人の実状 ~憩(憩い)の場を求めて~
現代のストレス社会の中で、どれぐらいの人たちが、癒されたいと願っているのでしょうか?
NTT番号情報株式会社が、10代~60代以上の男女計2139名を対象に実施した『癒しに関する意識調査』によると、「現在あなたは“癒し”を必要としていますか?」の問いに、93.7%の人が、癒しの必要性を感じているということでした。
また、この調査の全国地域別の結果を見ると、北海道では「必要」が47.1%で、全体の56.5%より、約10%も低い結果となっていました。
広大な自然に囲まれた北海道では、普段から自然と親しみ、「癒し」を感じ、ありのままの自分で居られるのかもしれません。
自然豊かな場所が、みんなの憩(憩い)の場になっていると考えられます。
癒し方(癒す方法) ~憩(憩い)の場を求めて~
皆さんが、最も気になる「癒し方」について解説します。
自分自身を癒したい方、相手を癒したい方は必見です。
まず、「癒し」の意味をおさらいします。次の2つを意味します。
- 外的な傷を治すこと
- 心を落ち着かせ、自然体の自分に戻ること
ここで説明する「癒し方」では、上記の「2」について、紹介します。
「癒す方法」は、主に7つの方法があります。
いずれも共通するものは「浴」です。
憩(憩い)の場には、「欲」ではなく「浴」があるということです。
- 森林浴
自然の中に身を投じ、森林の力で癒す。 - 日光浴
太陽の下に身を投じ、日光の力で癒す。 - 温泉浴
出湯の中に身を投じ、温泉の力で癒す。 - 海水浴
海水の中に身を投じ、海の力で癒す。 - 芸術浴(アート浴・音楽浴)
美術・音楽の中に身を投じ、芸術の力で癒す。 - 天体浴
夜空の下に身を投じ、天体の力で癒す。 - 承認浴
信頼できる存在に自身を受け入れてもらい、承認の力で癒す。
『森林浴』
自然の中に身を投じ、森林の力で癒す方法です。
森林は、憩(憩い)の場として、最も有名な場所です。
森林は、フィトンチッドという物質を発散しており、この物質が人体に良い影響を与えています。
この物質を身体全体で浴びると、交感神経の活動が抑制され、副交感神経が優位となります。
副交感神経が優位に働けば、血圧や心拍数が低下し、身体がリラックス状態となります。
さらに、がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃すると言われるNK細胞(ナチュラルキラー)の動きが活性化され、免疫力が強化されます。
森林の中には、小川が流れていることも多く、その水辺ではマイナスイオンが発生しており、浄化されたキレイな空気を吸うことができます。
一般的に、マイナスイオンには、老化の防止効果があるとされています。
『日光浴』
これは、太陽の下に身を投じ、日光の力を活用する癒し方です。
日光を浴びると、体内で、「ビタミンD」を生成されます。
「ビタミンD」には、丈夫な骨や歯を作るのに欠かせないカルシウムの吸収を良くする効果があり、また、脳や心の健康維持にも効果があるとされており、「ビタミンD」の摂取が正常だと、認知機能の低下リスクが半減されます。
さらに、幸せホルモンと言われる「セロトニン」の分泌が高まるので、心や感情が安定化され、脳はストレスを感じにくくなります。
そして、この「セロトニン」の分泌量が多いほど、眠気を催す脳内ホルモン「メラトニン」が多く分泌されるため、質の高い睡眠ができるようになります。
『温泉浴』
出湯の中に身を投じ、温泉の力で癒す方法です。
温泉は、心や、身体を休める場所(憩(憩い)の場)として、みんなに親しまれています。
身体を温めることで、血流が改善され、老廃物などが洗い流されます。
また、水の浮力や水圧により、身体全身がほぐされ、筋肉や関節の緊張を緩めることができ、マッサージ効果が期待できます。
また、温泉の含有成分によっては、化学・薬理効果が得られます。
- 塩化物温泉では、NK細胞(ナチュラルキラー)の動きが活性化され、免疫力が強化されます。
- 酸性温泉では、殺菌効果があり、アトピーやにきびなどの皮膚の症状にも効果があります。
- アルカリ性温泉では、皮膚がツルツル滑らかになり、美肌効果が期待できます。
『海水浴』
これは、海水の中に身を投じ、海の力を活用する癒し方です。
海水浴は、昔から「潮浴」「潮湯治」の名前で、病気の治療のために利用されています。
海水に含まれるマグネシウムは、肌に潤いを持たせ、乾燥から守る成分である「セラミド」の合成を高め、皮膚のバリア機能を向上させる効果があります。
また、海水の浮力や水圧を活かし、マッサージや関節の緊張を緩めるという効果も期待できます。
『芸術浴(アート浴・音楽浴)』
美術・音楽の中に身を投じ、芸術の力で癒す方法です。
まず、美術では、自分にとって印象が良く、好みの絵画を鑑賞すると、「倦怠、不安、焦燥が緩和され、リラックス効果が高まる」と言われており、癒し効果があります。
そして、音楽では、ヒーリングミュージックという言葉があるように、音楽鑑賞をすると、心理的な安心感を与えたり、気持ちをリラックスさせる効果があります。
また、自然界の音には「1/fゆらぎ」が溢れており、神経をリラックスさせる効果があります。
芸術浴では、自分にとって不快な芸術を鑑賞すると、逆効果なので、印象の良い好みの芸術に触れることが大切です。
『天体浴』
夜空の下に身を投じ、天体の力を活用する癒し方です。
夜は、副交感神経系が優位に働き、血圧や心拍数が低下し、心身がリラックス状態に変化します。
また、広大な満天の星空を眺めると、星の瞬きを見ることができます。
この瞬きには、「1/fゆらぎ」という特有のリズムがあり、そよ風の強さや鳥のさえずりなどと同様、人に快適さをもたらし、心を落ち着かせる効果があります。
『承認浴』
信頼できる存在に自身を受け入れてもらい、承認の力で癒す方法です。
これは、あなたのことを見守ってくれる大切な人に、あなたのことを認めてもらい、安心感を得る方法です。
あなたの安心できる心の拠り所を見つければ、周りから評価・承認を受けることができ、その結果、喪失感や虚無感がなくなり、自己肯定感が向上されます。
承認浴を与える存在は、あなたの周りに存在する人だけではなく、宗教でいう「神」「仏」、さらには飼っている「ペット」も、承認して癒しを与えてくれる存在となります。
全知全能である「神」「仏」は、ありのままを受け入れてくれますし、「啓示」「教義」によってあなたの悩みや苦悩を解決してくれます。
信奉精神が強ければ強いほど、癒しの効果が発揮されます。
また、あなたが大切にしているペットも、そばにいるだけで、あなたは、自身のことを認めてくれているように感じ、癒しを与えてくれます。
以上のように、癒しを求めるなら、さまざまな「浴」を全身で、浴びましょう!
ありのままの自然体の自分に戻れば、内と外、心と身体が癒されます。
まずは、アナタに適した「憩(憩い)の場」を見つけましょう!
気をつけるべきことは、あくまで「欲」ではなく「浴」です。
内なる「欲」を出すのではなく、外からの「浴」を浴びることが重要です。
この記事をご覧になったアナタが、少しでも善い人生を歩めれば、筆者としても幸いです。