本稿では、家族(家庭)のあり方について、家族のあるべき機能をまとめてみました。
家族の機能が発揮できておらず、家庭崩壊や家族嫌いになっているケースがあります。
ごく自然に存在している家族について、根本的な家族としての機能を、改めて考えてみませんか?
「family」(家族)に、何か大切なものが隠されているかもしれません。
「家族のあり方」をテーマに次のポイントでまとめました。
家族の形やあり方について、考えるきっかけになれば幸いです。
本稿では、上記の「2」について紹介しています。
家族の機能とは?(家庭崩壊・家族嫌いにならないために)
ここでは、家族(家庭)がどのような機能を有しているか、また有していなければならないのかについて、紹介します。
家族(家庭)は、学校、職場、社会などの「公共」と違い、「私的」「個人」で表現されるものです。
一方で、一人前の大人として社会進出するための必要不可欠な架け橋でもあります。
家族(家庭)の機能には、「経済」、「衣食住」、「教育」という3つのポイントがあります。
- 「衣食住」では、情緒の安定や、健康の保持を行う機能。
- 「経済」では、社会生活を通じ、生きてゆくための経済活動を行う機能。
- 「教育」では、社会への適応に必要な態度、言語、教養などを身につける機能。
まず、1の「衣食住」では、安心して寝られる場所、健康的な食事ができる場所、暑さ・寒さを凌ぐ場所、これらが満たされる家族(家庭)でないといけません。
2の「経済」では、生きてゆくには、お金を稼がないといけませんので、家族で協力して、経済活動を行うことになります。
3の「教育」では、子どもが立派に成人し、社会進出するためには、しっかりした教育が必要となります。
また、大人においても、変化の激しい現代社会と家庭が、如何に上手く付き合っていくか、思案しなければなりません。これも家族が、力を合わせて取り組むべき「教育」に該当します。
この3つの機能を、正常に働かせるためには、家族のメンバーが、個々に成長していき、互いに協力・尊重しながら活動しなくてはなりません。
これらの機能は、「家族」に備えられた本来の働きを示したもので、十分な機能を発揮するためには、家族の「関係」「役割(や・く・わ・り)」も重要となってきます。
家庭崩壊・家族嫌いにならないために、「3.家族のや・く・わ・り」もご覧ください。
機能不全家族の特徴(家庭崩壊・家族嫌いにならないために)
家族をめぐる問題は世の中にたくさんあります。
小さなトラブルが、家族嫌いとなり、お互いが理解できない状態への変化し、最終的に家庭崩壊に繋がることもあります。
この家庭崩壊などの機能しなくなった家族を「機能不全家族」と呼びます。
機能不全家族の特徴について、アメリカの有名なセラピストが研究した結果を紹介します。
次の10個の特徴があることが示されています。
【機能不全家族の10の特徴】
- 強固なルールがある
- 家族それぞれに強固な役割がある
- 社会に対して、家族で共有されている秘密がある
- 家族に他人が入り込むことへの抵抗がある
- きまじめであまりユーモアのセンスがない
- 家族の間にプライバシーがない
- 家族への偽りの忠誠がある
- 家族の間にトラブルがあっても無視される
- 変化を嫌い、抵抗する
- 家族は分断され、一体感がない
出典:米国のセラピスト ウェイン・クリッツバーグ
一つでも該当したら、即、家庭崩壊・機能不全家族というわけではありませんので注意ください。
ただし、該当する項目が多い方は、「家族」について改善できる点がないか一度考えてみることをオススメします。
筆者である私の場合、破ることができないほどの強固なルールや役割は存在しませんが、
唯一、「3の共有されている秘密」があるに該当しました。
大小はあれど、これは皆さん該当するのでは??