「生理的に無理!」
こんな一言を他人から言われたら、誰しも悲しくなってしまうものだ。
それを友人から、恋人から、愛する妻から言われたら、、、
考えたくない。
本稿では、『愛妻家(私)の思考』として、妻の「嫌悪」について考えたいと思う。
なお、怒りについては、別記事「【愛妻家】怒りとは?妻が怒りマークを付けていたら?」で考えてみた。
もし結婚生活が暗礁に乗り上げそうになったら、
デール・カーネギー(アメリカの作家)
自分の伴侶の好ましいところと、夫や妻としての自分の至らないところを、表にして比較してはどうか。人生の転機となるかも知れない。
嫌悪とは? ~愛妻家の思考~
愛妻家として妻の嫌悪を早急に払拭しなければならないが、まずは感情そのものについて考えたいと思う。
「嫌悪」とは、自分が汚染されたと感じ、汚染の発生源を憎み嫌うことをいう。
また、「嫌悪」は、伝染力があると言われている。
例えば、犬のフンを靴で踏んだ場合、直接肌が汚れていないにもかかわらず、汚れたと感じてします。
また別の例では、食事中にゴキブリが床を横切った場合、食べ物に接触していないのに、汚いと感じてします。
嫌悪を誘発する刺激群には、次の8つの種類があるとされている。
(参考:「嫌悪感情の機能と役割」今田純雄 広島修道大学教授)
- 食物
- 動物
- 不衛生
- 身体の損傷
- 死体接触
- 性的逸脱
- 身体分泌物
- 社会道徳的逸脱
そして、嫌悪には、次の3つの役割があるとされている。
- 身体防衛
- 精神防衛
- 社会秩序防衛
身体防衛は、前述刺激群の「1食物、2動物、3不衛生」が該当し、
精神防衛は、「4身体の損傷、5死体接触、6性的逸脱、7身体分泌物」が、
社会秩序防衛は、「8社会道徳的逸脱」が該当すると考えられる。
身体防衛は、汚染感のある食べ物やゴキブリのような害虫などに嫌悪して、身体的に回避しようとする役割をいう。
精神防衛は、人間の内臓の露出や死体そのもの、動物的本能のみに支配された性的行為、そして便、尿などの分泌物に対し嫌悪を抱き、人間としての尊厳を精神安定上、維持しようとする役割をいう。
社会秩序防衛は、詐欺や窃盗などの犯罪行為に対し嫌悪を感じ、社会の安定・秩序を維持しようとする役割をいう。
愛妻家(夫)がすべきこと ~妻の嫌悪~
妻の嫌悪では、前述で示した刺激群から、現実的に考えなければならない「食物」「動物(害虫)」「不衛生・身体分泌物」について取り上げたいと思う。
食べ物
まず、食べ物に関して言えば、日本において汚染された食べ物に遭遇するということは、あまり考えにくいが、たまにニュースで、異物の混入が見つかった商品が報道されることがある。
このような商品を買ったり食べたりしないよう、日頃から安全安心な商品を購入することを意識したい。
例えば、地元の農家が販売している食べ物や、誰が作ったか認識できる、いわゆる顔が見える食品を購入するなど、こういったことを意識したい。
ただ、家庭の財布事情もあるので、「安心安全」と「安い」の両立をしなければならない。
悲しいかな、お金に余裕がない我が家では、私がもっと稼がないといけないということなのだろう。
害虫
次に、ゴキブリやカメムシなどの害虫に対する嫌悪について考えてみるが、
具体的な対処方法があまり思いつかない。
日常生活で、害虫が発生しないようにすることは不可能だろう。
我慢するしかないということなのか。
強いて、出来る対策としては可能な限り地面からの距離をとり、地上2階以上の場所に住居することだろう。
そして、害虫駆除用の捕獲器を部屋に設置し、しっかり掃除することだろう。
前者の対策は直ぐに出来る対策ではないため、後者の対策について出来る範囲で措置したいと思う。
不衛生・身体分泌物
次に、不衛生・身体分泌物である。
この2つに関しては同じ家で一緒に生活しているため、本当に注意しなければならない問題だと思う。
普段の生活で私が仕事から帰ってくれば、様々な菌や汚れが体中に付着している。
その不衛生な状態で、家中を歩き回ってはいけない。
帰ったら、直ちに服を着替え、手洗いうがいをすることだ。
また、家にいる時に、私はよく頭や肌を掻いてしまう。
掻くたびに小さいフケや垢が落ちていると考えられ、不衛生な状態になっている。
潔癖症のように、あまり神経質に考えたくはないが、クセを治すキッカケでもあるので善処したい。
また、トイレで用を足した後は、毎回、便座や便器、床を掃除し清潔な状態を保たなければならない。
ちなみに、小便をする際は座りションを心がけている。(これは世代によって差があると思う)
今のところ、帰宅後の対応とトイレの掃除には取り組めているので、このまま継続したい。
私自身
最後に、一番肝心なことを考えたい。
それは、愛妻家にもかかわらず、私自身が「嫌悪」の対象となる可能性は否定できない。
これは必ず避けなければならない。
先ほどの不衛生な状態が続けば、その発生源である私に対して嫌悪を抱くかもしれないからだ。
また、社会道徳的に逸脱した人間にならないことだ。
ある程度の分別と常識があるため、自分では大丈夫だと思っているが、その場・その時・その状況で感情はいくらでも変化しうる。
そのため今一度、愛妻家である私は、ここに宣言したい。
「自分を律し、品格と綱紀を保持し、実直に生きる」
今の気持ちを忘れないためにココに綴る
愛妻家(愛saika)
参考文献:
「感情」の解剖図鑑(認知科学者 苫米地英人)
感情の哲学入門講義(哲学博士 源河亨)
嫌悪感情の機能と役割(広島修道大学教授 今田純雄)